カテゴリ: 北海道の消防
北見地区消防組合 拠点機能形成車(北見支援1)

平成25年度(2014年3月)に導入された拠点機能形成車。消防本部(北見消防署)に配備されています。東日本大震災の教訓から被災地での長期間に渡る活動を支えるべく開発された車両で、一次車は全国9つの消防本部に無償貸与されました。
荷室が右側へ2.1mせり出すことで約40㎡もの空間を生み出し、指揮本部や休憩場所として使うことが可能。支援車Ⅰ型に酷似していますが、車両には厨房設備やトイレ・シャワーなどはありません。荷室には25人宿泊可能な大型エアテント×4、2kVAの発電機×4、スポットクーラー×8、電気ストーブ×8、簡易トイレ×10、組立式シャワー×2、100~200人の調理が可能な調理器具×2、浄水器×1など多くの野営資機材を搭載しています。当初は駐車スペースの関係で常呂支署に配備されていましたが、現在は本部で管理されています。
札幌市消防局 救助車(中央9)
積載庫は2枚タイプの手動アルミシャッター式。前バンパーに引張力5tの大橋機産製ウインチ、クレーンはユニック製2.93t吊り。屋根左側には昇降装置を介して三連梯子、右側に大型道具箱、中央部に伸縮式照明装置を装備します。他にも画像探索機・地中音響探査機・熱画像直視装置・夜間暗視装置・救助支柱機材など各種高度救助用資機材を搭載しています。北海道の最精鋭部隊ということで、道内/道外問わず多くの事案や訓練に参加しています。
札幌市消防局 支援車Ⅰ型

平成24年度(2013年2月)に導入された支援車Ⅰ型。支援車Ⅰ型の二次車として総務省消防庁から無償貸与された車で、藤野出張所に配備されています。二次車からギガベースとなり、架装メーカーがトノックスへ変わりました。札幌消防唯一の支援車で、車体右側を1.5mせり出す片側拡幅機能を有しています。
運転席の後ろの拡幅部分に8名分(2人掛けシート4つ)の回転式リクライニングシートが用意され、向かい合わせにして作戦室として使うことや、シートを倒してベッドにすることが可能。出入口右側の窓の部分に厨房設備、その横に冷蔵庫とシャワーとトイレを装備しています。
後部積載庫には6名分の跳ね上げ式ベッドが用意され、資機材を降ろした後は仮眠室として使うことが可能。後部には荷物積み下ろし用にゲートを装備。屋根には小型のソーラーパネルを装備します。当初は清田消防署に配備されていましたが、2018年に藤野へ転配されています。


札幌市消防局・藤野出張所 支援車Ⅰ型
2024年11月 緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練にて
岩見沢地区消防事務組合 資機材搬送車(岩見沢96)

令和2年度(2021年3月)に導入された資機材搬送車。岩見沢消防署(本署)に配備されています。架装は北海道モリタ。リアに装備されたヒッチメンバーで救助艇を搭載したトレーラーを牽引し、水難救助事案では車内にて潜水士の装備着装や指揮拠点として活躍します。
車内には折り畳み座席があり、3名の乗車が可能。扉から後ろは積載庫となっており、後部には荷卸ろし用のリフターを装備します。シャシはダイナで、最大積載量1650kg。車両左側にはサイドオーニングを装備し、屋根には資機材やボートの積載が可能です。この時の合同訓練では後方支援部隊として参加しました。




岩見沢地区消防事務組合・岩見沢消防署 資機材搬送車 コールサイン「岩見沢96」
2024年11月 緊急消防援助隊北海道東北ブロック合同訓練にて