
JA清里町が所有するスラリーローリー。販売は農業系特殊車両を得意とする東北海道いすゞ自動車環境事業部、架装は極東開発工業子会社の振興自動車。タンク容量8600L、最大積載量8600kg、積載品は廃液(デカンター排水)です。
でんぷん工場で馬鈴薯を磨砕した際に出るデカンター排水を液肥として畑地に散布する車両で、農業構造改善事業の一環として補助金を受けて導入されています。タンクは一室構造で、吐出量が多い強力な
スラリーポンプにより毎分1500~3800Lの散布が可能。散布幅は8~15mで、8.6トンの液肥を約3分で散布可能です。軟弱圃場へ直接乗り入れて散布することから、ギガの総輪駆動車(6×6)を採用。前バンパーには救助用にウインチを装備しています。フロントグリルが6分割であること、分類番号が2桁であることから1997~99年頃の導入と思われます。

2025年6月 清里町にて