カテゴリ: 石川県のバス
北鉄金沢バス(路線車) 37-375

デザイン面では「ノンステップバス」の文字が小型化され、側面も日本語となり、後面からは文字が無くなっています。車内優先席は1人掛け、非公式側は2人掛けシートとなっています。

石川200か1003 37-375 2KG-MP38FM(2017年式)
2019年2月 金沢駅にて
北陸鉄道 ハイグレード路線車
今から20数年前、バブル期のバス業界では観光バスのハイグレード化と高速バスブームが巻き起こり、今では考えられない豪華絢爛な仕様のバスが続々と登場していました。
石川県金沢市の北陸鉄道の一般路線車は、名鉄グループということもあり中間尺に中四枚折戸、黒サッシのメトロ窓というように比較的グレードの高い車両を投入していましたが、1991年からはさらにレベルを上げた「ハイグレード車」を大量に投入しました。
これらは長尺車が選ばれ、ハイバックシートや横引きカーテン、着色ガラスを装備するなど随所に豪華な仕様が見られました。かつては市内線の雄として活躍していましたが、現在では廃車が進み風前の灯にあるので、そんな彼らの現役時代をいくつか紹介したいと思います。
①長尺のブルーリボン。全国的に採用例の少なかった安全窓を採用しており、ライト間には黒いガーニッシュが付けられていました。
21-233 U-HT2MPAA(1991年式) 北鉄金沢中央バス

②初期のエアロスターでは5.8mのN尺を採用。ライトは採用例の少なかったオプションの角目4灯、こちらもライト間には黒いガーニッシュが付けられていました。側面方向幕が非常に丁寧な案内です。
31-251 U-MP218N(1991年式) ほくてつバス

③ブルーリボンでは自家用系に見られた田の字テールを採用。近年では方向幕のLED化が進み、このように分離子会社へと移籍する例も増えました。
22-312 U-HT2MPAA(1992年式) ほくてつバス


④ハイグレード車導入前夜の車両。ホイールベースは5.3mのM尺、ライトや前面は通常のものでした。
30-193 U-MP218M(1990年式) 北陸鉄道

⑤こちらもハイグレード車導入前夜の車両。後ろのハイグレード車との違いがよく分かります。
29-141 P-HT235BA(1989年式) 北鉄金沢中央バス

2006年8月 金沢市内にて