



これは網走バスが1992年に導入したエアロスターMの観光マスク車。
網走バスが初めて観光マスク車を導入したのは1987年のこと。湧網線代替バス用として「北22あ566号車」が1台購入されており、その後の使用実績が良好だったのか1992年には湧網線二代目代替バスとして、167~169号車の3台が増備されました。
観光マスク車とはエアロスターMのボデーに、エアロバススタンダードデッカー車の前面マスクを組み合わせたもので、ホイールベース6mのP尺車で導入されています。オプションである角型ヘッドライトを選択していますが、前面2枚窓・側面のメトロ窓・エンジン直結冷房と他の部分は観光マスク車の標準仕様が選択されています。エンジンはターボ付き高出力仕様の6D22(T6)を搭載する為、エンジンリッドに膨らみを持つのも特徴。車内は12列のリクライニングシートを備え、パイプ棚も装備している。車内照明はシャンデリアタイプのものを装備するなど貸切運用も考慮した、豪華な内装が特徴でした。座席は段上げこそされませんでしたが、名鉄グループらしくヘッドレストカバーが全席に付いていました。エアロスターの観光マスク車自体は特に珍しい存在ではありませんが、長尺かつトップドアという堂々とした外見はスタンダードデッカーに酷似しており、エアロバスと間違えられることも多々あったようです。
167~169号車の3台は網走営業所に配置され、1992~1997年までは湧網線代替バスとして活躍。1997年の後継車投入に伴い湧網線から撤退、その後女満別空港線やウトロ線・貸切運用に就いていましたが、空港線へのエアロバス投入に伴い、その後はスクールバスとして細々と運用されていました。2007年12月に168・169号車の2台が廃車となり、167号車がこの代での最後の生き残りとなっています。現在はスクールバスの他に、夏季には網走で合宿する実業団の貸切輸送に就くなど元気な姿が見られますが、経年を考えるとそろそろ見納めなのかもしれません。
北見22う167 U-MP618PT(1992年式)
2010年8月 網走バス山下車庫にて
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