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トヨタ自動車の物流を一手に管理するトヨタ輸送では、全国の関連会社・協力会社とトヨタ輸送協輸会を結成し、グループ全体で1800台弱のキャリアカーを保有しています。

キャリアカーといえばトレーラーの二段積みのタイプが一般的ですが、これは側面に支柱などが一切ないフラットな構造となっており、マイクロバスであるコースターやランクル系など大型SUVの輸送が目的です。トレーラー先端のグースネック部分にも車両の積載が可能で、側面には油圧シリンダーが装備されていることが確認出来ます。このシリンダーで荷台前方の一部を持ち上げることで1番フロアの車両を前傾斜になるまで持ち上げ、そのスペースに2番の車両のボンネットを潜り込ませて、全長を抑えるという
芸当が可能になっています。

この為コースターであれば2台、ランクル系であれば3台の積載が可能。なお通常サイズの乗用車を積載する場合ではかえって効率が落ちますが、コースターやランドクルーザー系を生産しているトヨタ車体吉原工場近郊の吉原営業所に所属し、海外向けの輸出車の輸送に従事しているため問題ないのでしょう。

袈装メーカーは浜名ワークスで、最大積載量は9500kg。荷台には固定用のフックやラッシングベルトが多数見られます。


2011年7月 伊勢湾岸道にて

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「網走バスの移籍車達」遠州鉄道の続きです。

これは2005年3月に網走バスの山下車庫で撮影したもので、遠州鉄道からやってきたばかりのエアロスターMが4台留置されていました。遠州鉄道の表記や掲示物・広告ステッカーもそのまま残されており、1台は方向幕が入ったままの状態でした。これらは同月の下旬頃から塗装変更と整備を受け、順次運用へと投入されていきました。

元遠州鉄道バス U-MP218P(1991年式)
2005年3月 網走バス山下車庫にて 

関連記事→「網走バスの移籍車達 ~その2~ 元遠州鉄道」
http://blogs.yahoo.co.jp/trans5885/1142676.html

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これは陸上自衛隊が保有する3 1/2tダンプです。

73式大型トラック(3 1/2tトラック)の派生型として開発されたのが3 1/2tダンプです。わかりづらい名称ですが「3 1/2t」とは3500kg≒3トン半の意味を持ち合わせています。

一枚目、奥の車両は1987年から配備が始まった改良型で、キャブ・エンジン・ハブリダクション・トランスミッションなど初期型からの改良点は多岐に亘っています。
手前の車両は1999年から配備が始まった新型で、最も目を引く変更点はキャブ形状の変更とトランスミッションの6速AT化。さらに2005年度納入車両からはエンジンがV8から直6ターボへと変更されています。

3 1/2tダンプはリアタイヤがシングルからダブルタイヤになっているのが73式大型トラックと最も異なる点です。名称の通り悪路走行時等を想定した標準積載量は3500kgですが、平地等の走行時に適用される最大積載量は5000kgとなっています。
配備部隊が限定される特大型ダンプとは異なり、普通科・施設科・輸送科・特科など各部隊に幅広く配備され、写真のように荷台に座席とアオリ、幌を装備し73式大型トラックのように人員輸送に使っている部隊も非常に多いようです。

2010年5月 陸上自衛隊大久保駐屯地にて

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