
富士駐屯地の特科教導隊情報中隊情報小隊に配備される対砲レーダ装置 JTPS-P16。76式対砲レーダ JMPQ-P7の後継装備で、火砲の発射する砲弾あるいはロケットを遠距離かつ広域に渡り標定することが可能です。研究用1両、試作2両を経て、1993年~2013年度にかけて19両(セット)を調達。配備は1995年度から始まり、14個師団(旅団)+2個特科団(群)+富士教導団に行き渡っています。調達価格は1両13億円。
製作は東芝。一式は7tトラックに搭載され、キャブの後ろに発電機、後部にアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナを搭載します。作戦時には評定処理装置JCM-P11が随伴し、後方で敵火砲の位置や門数を割り出し、反撃の諸元をFADS等に伝送します。反対に陸自特科部隊の弾着を観測し、修正情報を送るといった使い方もされます。また、対電子対策(ECCM)能力を保有し、電子妨害への対抗が可能です。本車両は量産4号車で、303観、通信、東方特に続いて配備されました。

79-9104 特科教導隊情報中隊(富士)
2025年10月 富士駐屯地記念行事にて






